はじめに
この投稿は、「現ノ間(げんのま)」について綴った文章です。
「現ノ間」とは、「ありのままの自分で居ることが許される場所」という意味で、
支援の仕事を通して、私が大切にしている姿勢(スタンス)を言語化した言葉(造語)です。
- 人からいつも、否定的に評価されたり
- 嫌なことでも、やり続けなければならなかったり
- 苦手なことを、無理やり克服するよう強いられたり
そんな様々な生きづらさを抱える人が、安心して本来の自分で居られる場所を提供する人でありたい——。
私はいつも、そんなふうに願いながら支援に取り組んでいます。
1. 現ノ間(げんのま)とは
「現ノ間」とは、「ありのままの自分で居ることが許される場所」という意味の言葉だと、冒頭で述べました。
ただ、「場所」と聞くと、自宅やカフェといったリアルな場所が浮かぶかもしれませんが、
たとえば、
- 本音で付き合える恋人との会話
- 好きなことに打ち込める趣味の時間
- お風呂でリラックスできている体の状態
などといった「目には見えないけど確かに存在するスペース」までも広く含めています。
つまり、緊張や恐怖で疲れることなく、そのままで居ていいんだと感じられる「間(ま)」のことです。
2. ありのままで居られる5つの”間”
「現ノ間」は、大きく分けると次の5つに分類できる、と私は捉えています。
- 人ノ間(ひとのま):ありのままの自分で居られる人間関係
- 時ノ間(ときのま):ありのままの自分で過ごせる時間
- 空ノ間(くうのま):ありのままの自分で過ごせる空間
- 心ノ間(こころのま):ありのままの自分の心の状態
- 体ノ間(からだのま):ありのままの自分の体の状態
これら5つの”間”について振り返ることで、たとえば、
- 今の自分が、どこで無理をしているのか?
- 自分は今、どんな不安を感じているのか?
- 本当の自分は、何を望んでいるのか?
そういったことにも、気づきやすくなります。
2-1. 人ノ間(ひとのま)
「人ノ間(ひとのま)」とは、ありのままで居られる「人間関係」です。
評価されたり、改善を強制されたりせず、お互いに「この世界で唯一無二の、無条件の価値を持った一人の人間」として関わり合える関係性のことです。
2-2. 時ノ間(ときのま)
「時ノ間(ときのま)」とは、ありのままで居られる「時間」です。
何かを急いだり、苦手な役割を演じたりする必要のない、落ち着いた呼吸と自分のペースを取り戻せる時間のことです。
2-3. 空ノ間(くうのま)
「空ノ間(くうのま)」とは、ありのままで居られる「空間」です。
無理をさせられたり、したいことを禁止されたりせず、自分で行動や態度を決められる場所のことです。
2-4. 心ノ間(こころのま)
「心ノ間(こころのま)」とは、ありのままの「心そのもの」です。
たとえ不本意な場面や、苦手な人と過ごす時間においても、「私は今、本当は嫌がっている」「ありがたいけど、何か辛い」——そうした、違和感や嫌悪感に気づけている心の状態のことです。
2-5. 体ノ間(からだのま)
「体ノ間(からだのま)」とは、ありのままの「体の状態」です。
無理に元気を出したり、休みたがっている体の声を無視することなく、健康や不快感を大事に扱えている状態のことです。
このように、
- 緊張や不安、怒りや恐怖といった休まらない気持ちで、日々を過ごしていたり
- 生きづらさや困りごとを抱え、いつも何かに悩まされていたり
そんなストレスフルな生活を送っている人ほど、「ありのままの自分で居られる場所」を持てていないのではないでしょうか?
「しんどさ」の中にいる人が、私とつながることで、本来の自分と心の余裕を取り戻せる――。
そんな存在に私自身がなれるよう、日々の支援に従事しています。
まとめ
ここまで、
- ありのままの自分で居られる「現ノ間」という考え方
- それを構成する「5つの間」
について書いてきました。
生きづらさや困りごとを抱えて、心に余裕を持てずに過ごしている人が、「本来の自分で居られる安心できる場所」を見つけていくために、きっかけの一つになれれば幸いです。